注目した言葉

1 「ヒュー・ニブレー: 指導者としての横顔」(BYU教授ルイス・C・ミッジレー)
  ニブレーは、好奇心にあふれ、何かが問題となっている時、すでに言われていることを越えてさらに論じることができるはずだと考える。ほかの人が興味を失うか、もう決まっていると考えても、ヒュー・ニブレーはその根拠を別の角度から見られないかと忙しく可能性を探っている。
  彼は陳腐なこと、よく知られたもの、些細などちらでもよいことに関心がない。彼は未知の領域、難解なこと、深遠なこと、重要なことを探索する。彼は未開の分野に踏み込み、いつも本能的に独創を目指している。
  彼は非常に多作な学者である。彼は既知と未知の境を歩むので、その論考は常に新鮮である。
  教会員ができる限り知ろうとすることは大切である。福音を理解しようと知性を用いることは適切である。
                (インプルーブメント・エラ誌、1970年5月号, pp. 79-81)

メリッサ・井上、「LDS教会は改宗者も教会形成に貢献する」と語る

メリッサ・井上は教会を、流れくだるうちに岸や川底から土砂などを少しづつ運んでいく川に譬えている。新たに加わっていくもの、言いかえると個々の改宗者は、川すなわち教会形成に貢献しているのである。「モルモニズムは人々の信仰実践によって成り立ってきた宗教である。そして信仰を実践する者はこの宗教がどんなものになるかを決める(定義する)立場に立っている。」井上はこのように語る。

LDS教会は国際化・多様化しているが、イエス・キリストの福音は、どんな文化を背景とする人も縫い目なくスムーズに生活にとけ込ませることができるはずである、と井上は言う。(2015/7/9日テンプルスクエアで)

She (Melissa Inouye) compared the church to a flowing river that gradually picks up sediment as it carves out its path. Each new piece of sediment, or each convert, adds a contribution to the river, or the church. "Mormonism is a lived religion, and those who live it also define it," Inouye said.

* Melissa Wei-Tsing Inouye は父方の祖先が中国人 、母方の祖先が日本人で、カリフォルニアで育ちハーバード大卒。現在ニュージーランド、オークランド大学講師。中国のキリスト教史、国際化するモルモニズムを研究している。